転職に伴い2024年7月末に前職を退職することとなり、20日間有休を取得することができたため中欧周遊旅行へ行ってました。その際にポーランド航空のワルシャワ行きの航空券を予約しておりますが、なんと出発日当日に欠航のお知らせが・・・
20日間も休めること今後会社員を続けている限りなかなかないことなので、お金は気にせずにフィンランド航空のヘルシンキ経由ポーランドのクラクフ行きを購入してなんとか行程を変更することなくポーランド入りしました。
帰国後に調べてみたところ、ヨーロッパを離発着する便が欠航等した場合、補償金を受け取れることが分かったため手続きをして先日無事に600ユーロをいただくことができました。
なかなかない機会ですので、ヨーロッパを離発着する飛行機が欠航した場合の600ユーロを請求・入金されるまでの流れをまとめたいと思います。
欠航した場合の手続きについて
私は今まで結構海外旅行はしておりますが、実は往路便が当日に欠航となるのは初めてのことでした。せっかくの長期休暇、1日も無駄にせずにポーランド入りしたかったためポーランド航空はキャンセルしたうえでフィンランド航空を取り直しました。
仮に時間に余裕があれば、ポーランド航空に依頼をして下記の対応が可能でした。
- ① 同一便の他の日付の便に変更する
- ② 他の路線の便に振替をしてもらう
私もいきなりキャンセルしてフィンランド航空を自己調達したわけではなく、①を試みました。
1点当時の状況の補足ですが、夜22時代出発の飛行機の欠航のお知らせが当日の15時頃にメールで届いたので、空港には着いておらずまだ家にいました。仮に空港にいるときに欠航のお知らせがあればカウンターで直接交渉ができたのですが、家にいたためメールや電話でやり取りする必要がありました。
まず、①をポーランド航空のホームページから選択し、代替となるフライトを検索したところ、3日先の便まで空席がありませんでした。1日も無駄にできないと考えていた私は①の道を諦めました。
次に②をホームページで選択し申請もしました。「あとで個別に連絡する」とのことでしたが、平行してポーランド航空以外で当日にヨーロッパまで辿り着ける便の空席状況を検索していました。併せて、ポーランド航空へ電話で問い合わせすることも検討しました。
ポーランド航空の問い合わせ先は下記の2か所ございます。
当時慌てていたのか①にのみ電話をかけて混雑のため繋がらなかったので諦めてしまいましたが、②に電話をして交渉していれば代替ルートの航空券を手配してくれた可能性もあります。(欠航した方のブログ等を見るとポーランド航空が欠航した場合は同じスターアライアンスのルフトハンザ等でフランクフルト経由等になっていたのではないかと思料されます。)
こうして、フィンランド経由で無事ポーランド入りはできたものの、予定していない出費が発生することとなってしまったのです。
①セールスオフィス(平日のみ対応・日本語不可)
①コンタクトセンター(24時間対応・日本語不可)
欠航した飛行機の払戻手続き
ポーランド航空の航空券はホームページ上でキャンセル・払戻請求をしたうえでフィンランドに到着しました。ここで問題だったのが、欠航となった往路便のみがキャンセルされているかということでした。ホームぺージ上には払戻請求のフォームしかなかったため、往路だけでなく復路もキャンセルされてしまっているという不安がありました。
電話は使えないesimを使用していたことからポーランド航空に念のためチャットで「払戻は往路便のみで復路便は予定どおり使いたい」と連絡しました。
割とすぐに返信が来て「復路便は使える。往路便の払い戻しは復路便を使用して日本に帰ってきてからしてほしい」と連絡がありました。
そして無事帰国後に払戻金が振り込まれていました。なお、払戻金がいくらになるかどうかも問い合わせしなと教えてくれません。私は事前に払戻金の金額をWhatsappで聞いておきました。
ポーランド航空とのやり取りはMessengerかWhatsappで行います。Whatsappはクロアチアで宿にチェックインする際に結構使いましたのでヨーロッパでは主要なコミュニケーションツールなのだと思います。私が泊まったクロアチアの宿では、受付はなく現地の壁に「着いたらWhatsappで連絡するように」と書いてあり連絡すると宿主から返信がきて部屋の場所やタオルの場所などを案内されました。
ポーランド航空とやり取りするために事前に使用していたのが不幸中の幸いでした。
このように仮に片道だけキャンセルする場合は念のため確認しておいた方が無難です。復路便までキャンセルされていると帰れない事態になってしまいます。
ヨーロッパ発着便が欠航等した場合補償金が受け取れる?
日本に帰国後一応日本のポーランド航空にフィンランド航空再手配にかかる費用を請求できないか聞いてみましたが、却下されました。その後、色々と調べていたところ、ヨーロッパ発着便が欠航した場合、EU261法に基づき600ユーロの補償金が請求可能という情報を見つけました。さっそくポーランド航空にWhatsappで問い合わせしてみたところ、補償金部署に連絡するように返事がきました。
請求して1週間ほどで無事に補償金が入金されました。なお、ポーランド航空からはこのような補償金制度があることは聞かないと教えてくれませんでしたので、仮に欠航した場合は問い合わせすることをオススメいたします。
さて、このEU261法とはどのような法律なのでしょうか?
EU261法とは?①対象となるフライト
- EU内を出発しEU内に到着するのフライト
- EU内を出発しEU外に向かうフライト
- EU外を出発しEU内に向かうヨーロッパを拠点とする航空会社のフライト
※EU非加盟国のイギリス・アイスランド・スイス等も対象。
EU261法とは?②遅延補償金の内容
- 600ユーロ:飛行距離3500km以上の便が4時間以上遅延した場合
- 400ユーロ:飛行距離1500km以上の便が3時間以上遅延した場合
- 250ユーロ:飛行距離1500km未満の便が3時間以上遅延した場合
※欠航し代替便が提供された場合、当初の予定時間よりも少しの遅延だったとしても、通常の補償額の50%を受け取ることが可能。
→私は搭乗予定の便が欠航となり代替便も用意されていないので、600ユーロ受け取れるということになります。
EU261法とは?③欠航等で発生した追加の宿泊費・食費・交通費等に対する補償
欠航・遅延に対する補償金とは別に追加で発生した宿泊費・交通費・交通費についても補償を受け取ることができるそうです。
私は、フィンランド航空への振り替えのための費用が発生していますが、600ユーロもらえれば十分であったためこの部分については交渉していません。交渉すれば追加で発生した交通費として受け取れた可能性もありますね。
申請から入金まで
①ポーランド航空に欠航したのでEU261法に基づく600ユーロの請求をしたい旨連絡する。
下記のとおり、回答が来ました。
②指定されたフォームにて改めてEU261法に基づく600ユーロを請求したい旨連絡する。
③600ユーロ支払う旨のメールを受領する。
下記のとおり、請求が認められた旨連絡が来ました。
④振込先の口座番号をフォームに入力する
日本の普通口座にて外貨建ての送金の受け取りが可能です。私は三井住友銀行を使用しました。SWIFTコードが必要になりますので使用する銀行のホームページ等で確認してください。入金は600ユーロから円に換金された状態で入金されます。私は約93,000円ほどでした。
三井住友銀行は以下のとおりでした。
・SWIFTコード:SMBCJPJT(8桁)
まとめ:ヨーロッパ発着便が欠航・遅延等したらEU261法の申請を検討しましょう!
上記のとおり、仮に欠航しても航空会社からEU261法の申請ができるという情報は提供されません。自分で問い合わせる必要があるため欠航したら問い合わせをして申請するようにしましょう!!
代行して申請してくれるサービスもあるようで私も検討しましたが、手数料が高めでしたので自分で手続きすることとしました。
基本的には英語でやり取りする必要がありますが、「EU261法に基づき600ユーロ頂戴」っていうだけですので仮に英語があまりできなくてもグーグル翻訳を使えば対応可能です。
EU261法について参考になれば幸いです!!!