少し前に1週間の有休を使用してオーストラリアを弾丸ドライブ旅行してきました。
特に細かい事前調査もせず現地入りし、レンタカーを借りてシドニーからエアーズロックまで行こうと安易に考えてましたが、甘かった・・・。
エアーズ・ロックのあるウルルまでシドニーから約2800キロもあり旅行日数が足りないことが判明。初めて北海道旅行を計画している人が、日帰りで札幌と函館を観光できると思っている感覚に近い状況であったでしょうか。オーストラリアは広すぎました。
途中アデレートという町まで行ったところで断念してシドニーへ引き返すことに。それでも1日800キロくらい運転しましたが、以下のような行程でドライブすることになりました。
行程:シドニー⇒キャンベラ⇒メルボルン⇒アデレート⇒メルボルン⇒キャンベルタウン⇒ウロンゴン⇒カトゥンバ⇒シドニー
私は、過去にアメリカ横断(サンフランシスコ⇔ボストン:約5,000キロ)やヨーロッパ10か国程度をドライブ旅行した経験がありますが、オーストラリアが今までで一番過酷でした。
理由は、本当にオーストラリアは内陸に町が少なく寂しいのです。アメリカは砂漠のイメージがありますが、ルート66関係の町など意外にも個性的な町がいっぱいあり退屈しませんでした。
今回は、実際にオーストラリアをドライブ旅行した中で学んだ、必要な準備の手続きや注意点などをまとめたいと思います。
国際免許を取得する
海外でドライブするためには、国際免許の取得が必要です。
日本の国際免許があれば、警察に行って申請するだけでオーケーです。筆記試験もありません。
国外運転免許証取得手続(本人による申請) 警視庁 (tokyo.lg.jp)
なお、国際免許で運転できる国は、ジュネーブ条約締約国に限定されています。
ジュネーブ条約締約国等一覧 警視庁 (tokyo.lg.jp)
有効期限は発行日から1年で更新制度はありません。私も過去にアメリカドライブする際に取得した国際免許は有効期限が切れていたため、オーストラリアドライブをするにあたり再度取得しました。
レンタカーを手配する
「シドニー・レンタカー」で検索すると沢山選択肢がありましたが、大手の方が安心ですのでBudgetレンタカーで予約しました。よくわからないレンタカー会社の方が安かったですが、まあ海外ですので大手を選択。
私は1日目の宿を予約するついでにBooking.com経由でレンタカーを予約しました。シドニー着が夜でしたので、空港の近くの町ロックデールへ電車移動して1泊後、空港がある町マスコットにてレンタカーを借りることにしました。
グランド ホテル ロックデール ROCKDALE, NSW (sydneyhotelvacation.com)
オーストラリアの物価の高さに圧倒されました。ほぼ1万円超えの宿ばかり、なんとか8,000円程度の宿を予約して利用しました。風呂トイレ共同・エアコンなしでした。8,000円でこのレベルの設備です。絶望しました。
Budget Car & Truck Rental Alexandria – Google マップ
レンタカーを受け取る(返却時の注意点も)
レンタカーの受け取り方は日本と変わりません。契約して借りる車の傷の状態を店員と一緒にチェックして終わりです。保険は予約時に事前に付けておいたので、受け取り時に別途保険契約はしませんでした。
下記のように受け渡し時の車の状況をまとめた資料にサインして契約完了です。この資料は別途メールにも送られてきました。
返却時も日本と一緒でガソリン満タンにして返却します!
走行中の注意事項(スピード違反に注意・MルートとAルートの違い)
オーストラリアは日本と同じ左側通行の右ハンドルなので、運転自体はあまり問題なくできると思います。しかし、オーストラリアはスピード違反にとても厳しいようなので、注意が必要です。日本ですと100キロ制限道路を105キロくらいで走行していても捕まらない場合もあるかと思いますが、オーストラリアの場合、少しでもスピードが制限速度を超過していると捕まるらしいのです。なので、私も制限速度を少しも超えないように注意してドライブしました。
キャンベラ⇒メルボルンは高速道路(Mルート)ではなく一般国道(Aルート)を主に使用したのですが、下記のとおり、市街地に入ると110キロからいきなり60キロ規制になるので、スピードの調整が大変でした。各地にスピード違反取締用のカメラも設置してあり、地味にストレスなので、時間がない人は、できる限り高速道路(Mルート)を使用することをおススメします。
MルートとAルートの違いは下記を参照してください。
また、AルートはMルートに比べると下記のとおりカンガルーやコアラ警告も多く、特に夜間の走行は注意が必要です。仮にカンガルーと衝突すると車が大破することもあるそうです。
Mルートは下記のとおり、基本高規格道路でした。
オーストラリアの有料道路について
オーストラリアの有料道路は、シドニー・メルボルン・ブリスベンにのみ存在しています。都市間高速道路は全部無料です。日本に例えると首都高や名古屋高速や阪神高速などの都市高速のみが有料で、東名や関越などの都市間高速は無料という感じでしょうか。
有料道路の詳細や支払いはLinktというサイトで行いますが、レンタカー会社が手続きしてくれており、特に手続きせず支払いが完了していました。(自分で支払う場合、手続きしないと延滞金が結構えぐいようなので注意してください。)
About Sydney toll roads – Linkt
参考に、Linktから来たメールを抜粋します。
You recently travelled on a toll road in a rental vehicle. Just a reminder, as part of your rental agreement terms and conditions with Budget, any toll road trips made in your rental vehicle are automatically paid by you directly to us.
How it works |
Travel on any toll road in Australia in your rental vehicle.We charge the credit or debit card you provided to your rental agency, plus a $3.30 fee for each day you used a toll road. |
Next steps |
You don’t need to do anything, we’ve taken care of things for you. As your toll trips get processed, your payment card will be charged and the description on your bank statements will be a charge from Linkt. Trips are usually processed within a few days. |
引用:Linkt
引用:Linkt
ガソリンの入れ方
日本では先に料金の支払いをしてから給油を開始しますが、オーストラリアでは先に給油してから支払いを行います。給油する機械に番号が書いてあるので店内にいって店員に番号を伝えて支払います。下記だったら9番と伝えます。
次に、給油するガソリンの種類ですが、Unleaded、diesel、 Autogas(LPG)の3種類があり、基本的にはUnleadedを使用します。
Unleadedはオクタンの含有量により91、95、98に分かれており、車により推奨されているものが異なります。
91の使用を推奨している車に95以上のガソリンを給油するのは問題ありません。日本でいうとレギュラー車にハイオク入れても問題ないのと一緒です。もちろん逆はだめです。
また、Unleadedの中にはE10と呼ばれるエタノールを10%含んだガソリンがあります。これも適用車かどうか確認してから給油しないと故障に繋がりますので注意してください。下記のように車にどのガソリンが適用するのか書いてある場合もあるので給油前に必ず適用するガソリンを確認しておいた方がよいでしょう。
オーストラリアのモーテル事情
ロードトリップに欠かせない駐車場付きのモーテル事情についてです。こちらは各地にモーテルがあり宿泊先には全然困りませんでした。実際に宿泊したモーテルを何か所か紹介します。毎日、次の目的地を決めてその付近にある宿を1日前に予約して利用しました。
泊まった宿①
24Hと書いてありますが、受付が深夜まで空いてないので注意です。私がこの宿に着いたのが22H頃でしたが受付が閉まってました。最後は喋れない英語でなんとか電話して受付して泊まれましたが、あわや車中泊になっているところでした。
泊まった宿②
Gundagai Motel – Guest Reservations
泊まった宿③
マックリンロッジモーテルキャンベルタウン, NSW (sydneyhotelvacation.com)
観光地ではない田舎町にも訪れることができるのが、ロードトリップの醍醐味ですね。
まとめ(長距離ドライブ旅行はおすすめできない)
まとめです!
●オーストラリアの都市間ドライブ旅行はおすすめできません!
今回弾丸でオーストラリアをドライブ旅してきましたが、正直おすすめできません。1か月等長期で旅行ができるような方がゆっくりドライブしながらの観光であればいいのですが、私のようなリーマンが弾丸で旅するのには都市間の距離がありすぎて無理がありました。
また、オーストラリアの目玉といえばエアーズ・ロックだと思いますが、シドニーやケアンズから車で行くには時間がかかりすぎます。バスでも同様です。陸路はおすすめしません。オーストラリアの複数都市を観光するのであれば、飛行機利用がおすすめです。
●シドニーやメルボルン等の都市の周辺をレンタカーを借りて観光するのはおすすめ!
おすすめできないのは短期旅行での都市間ドライブです。シドニー都心部から1~2時間程度・約100キロのところにある世界遺産ブルーマウンテンズにも行きました。一つの都市を起点に観光地を効率的に回るのにはレンタカーは適していると思いますのでおススメです!
●最後に!
初めてのオーストラリア。今回は、ほとんど移動して旅が終わってしまいまいたが、ドライブすることが目的の旅でしたのでこれで満足しています。次回は、時間をかけてゆっくりとエアーズ・ロックにいつか行ってみたいですね!もちろん次回は飛行機で行こうと思います!