2024年は日経平均の最高値更新が話題ですね。その日経平均ですが、どのような指数なのかご存じでしょうか。私も投資歴はそれなりなのに恥ずかしながらちゃんと理解していませんでしたので、整理してみました。
もう一つの日本の代表的な指数TOPIXとの違いも踏まえながら説明していこうと思います!
なお、私は日経平均とTOPIXに連動するインデックスを保有しています。
保有割合は現在は少ないもののどちらもダブルバガー(評価額が2倍)となっております。2018年頃から積立を始めたのですが、日本の株価の状況が芳しくないことからアメリカへシフトしたため保有割合を下げました。
当初の方針のまま保有していたら今頃もっと評価額が良かったことになり少し後悔しています。
ただそれだけ日本株インデックスは低迷しておりあまり投資妙味がないとも言われていたのも事実です。34年も低迷していたのですからね。30年以上も停滞されてしまうとインデックスに投資してもうまくいかないため個別株で勝負するしかありませんよね。
前置きが長くなりましたが、日経平均とTOPIXの違いについて解説します!
日経平均株価(日経平均・日経225)の概要
「日経平均株価」とは日本経済新聞社が算出、公表している株価指数です。
「東京証券取引所のプライム市場に上場する約1,800銘柄の中から選ばれた225銘柄の株価をもとに算出される指数です。
表示単位は円・銭です。
日経平均の算出方法(株価平均型)
「225銘柄の株価合計÷銘柄数」で算出されます。株価の平均値と言えるでしょうか。株価が高い銘柄ほどウェートが高くなり、指数に与える影響も大きくなる株価平均型の指数です。なお、単純な平均ではなく株式分割等の株価変動を修正して公表されています。
このため、株価が高い銘柄の影響を受けやすく、株価が高く上位の株価の影響が相対的に大きくなってしまいます。
上位の構成が1単元当たりの株価が高い銘柄の影響が大きくなるのが特徴です。
下記に日経平均の上位10銘柄を記載しています。上位10銘柄で42.29%のウェートを占める状況です。(2024年2月時点データ)
そのため、日経平均が上がっていても日経平均でウェートが低い株しか保有していいない場合は、恩恵を受けることができないなんてこともあります。Xなんかではよく「日経平均あげてるのに、Myポートフォリオは全然だめ」なんて投稿もよく見かけますね。
特に上位2社のファーストリテイリングと東京エレクトロンだけで20%程度を占めますので、この2銘柄の影響が大きいといえます。
- ファーストリテイリング
- 東京エレクトロン
- アドバンテスト
- ソフトバンクグループ
- 信越化学工業
- KDDI
- TDK
- テルモ
- ファナック
- ダイキン工業
TOPIX(東証株価指数)の概要
続いて、TOPIXです。TOPIXは東京証券取引所が算出、公表している株価指数です。
表示単位は円・銭ではなくポイントです。
TOPIXの算出方法(浮動株時価総額加重型)
1968年1月4日に記録された時価総額(株価×発行済み株式数)を基準指数100ポイントとして、この基準指数を用いて算出されています。
「算出時の時価総額÷基準時の時価総額(1968年1月4日時点)×100」とし、基準時からのポイントの増減を示します。
浮動株時価総額加重型という、浮動株(株式市場で実際に売買され、流通する可能性の高い株)の時価総額をもとに算出されています。
日経平均株価とは異なり、1単元あたりの株価の大きい銘柄ではなく、時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいです。そのため、1つの銘柄による指数への影響が小さくなります。
下記がTOPIXの上位10銘柄です。上位10銘柄のウェートは、20.76%となっており、日経平均と比べて上位銘柄の割合が小さいことがわかりますね。(2024年1月時点データ)
- トヨタ自動車
- ソニーグループ
- 三菱UFJフィナンシャルグループ
- キーエンス
- 東京エレクトロン
- 日立製作所
- 日本電信電話
- 三井住友フィナンシャルグループ
- 三菱商事
- 信越化学工業
また、日経平均と異なり上位2銘柄のウェートは7.42%です。日経平均よりも特定の株価の値動きの影響が少なくなりますね。
まとめ
日経平均とTOPIXの違いをまとめてみました。
私もしっかりと両者の違いを認識できました。今後、日本株の強さを信じて日本のインデックスも買い増していきたいと思っていますが、日経平均は上位2社の影響が大きすぎることを知れたので、より分散投資ができるTOPIXに投資をしていこうと思っています!!